IT技術者の野球データ解析

野球を素材に、ITやデータ解析を勉強していきます

Project Scoresheetスタイルスコア方法

BASEBALL HACKSでのProject Scoreesheet記録方法

 

先日書いた記事のProject Scoresheetでのスコア記録方法を記載した内容が、BASEBALL HACKSの中での説明とだいぶ違ったので、こちらの説明を記述します。

 

 

レイコードの内容

本システムでは、プレイごとに、以下の情報を記録します。

 

守備の記録

打席の結果、守備チームの誰が捕って、誰に投げたかを記録する。

 

プレイ種別

打席の結果、四死球、単打、二塁打三塁打本塁打、アウトを記録する。

アウトの場合、普通にアウトになったのか、フィルダーズチョイス、犠打、併殺打、三重殺、フォースアウト、三振、牽制球で刺された、盗塁失敗などを記録する。

 

説明

ヒット、ライナー、ゴロ、フライ、バント、その他など、各プレイの説明を記号で表す。

 

走塁

打者がボールを打った際に、進塁、あるいは捕殺された走塁を記録する。また、打席内での走塁(盗塁など)も記録する。

 

エラー

守備側チームの各種失策を記録します。パスボール、ワイルドピッチ、ボーク、打撃妨害、送球ミス、ファールボールの失策、その他。

攻撃側チームの走塁ミスも記録します。

 

選手交代

ピンチランナー、代打などを記録します。

 

レイコード構成

 [<type>] <fielding> [ / location] [<description>] [ .<base runner advancement> ]

 

左から、「プレイ種別」(オプション)、「守備の記録:誰が捕ったか」、「どのような打球だったか(ゴロ、フライ、ライナーなど)」、ピリオド「.」のあとに「走塁」の結果を書きます。説明が複数ある場合セミコロン「;」で分けます。

 

フィールディング

守備の記録では、誰がボールを捕って、どこに投げたかを記録します。

数字に続くアルファベット「E」は数字が表すポジションの選手がエラーをしたことを表します。

1つのプレイで複数アウトがある場合カッコ()で内にどのポジションがどのランナーをアウトにしたかを記録します。

 

【例】 

13

   投手から一塁手への送球

643 

 遊撃手から二塁手を経て一塁手へ送球

24

 捕手から二塁手へ送球

E3

   一塁手のエラー

6E5

   遊撃手から三塁手への送球で三塁手がエラー

64(1)3

   遊撃手から二塁手へ送球。二塁手が走者をプットアウトしたあと、一塁手へ送球して打者をアウトにした。

 

今回の記事では守備の記録のみで、打者、走塁や投球の記録方法はまた今度にします。

実際の試合をどのように記録するかを理解した上で、データベースにプレイごとのデータを投入する方法を書きたいと思います。

Project Scoresheetについて

Project Scoresheet(以下、PS)は、野球のプレイデータをコンピューターが理解しやすい形式で記録できるように編み出されたスコア記録方法です。セイバーメトリクスの生みの親、Bill James氏も本プロジェクトに関わっています。

 

Baseball Hacksによると、MLBの公式データ供給先のSTATS社も、PSを採用しているそうです。

 

PSと伝統的なスコアブックの一番の違いは、PSでは、ある打者が打席にいるときに発生した出来事は、その打者のボックス内ですべて記録できることです。

 

伝統的なスコアブックでは、例えば1番打者が1塁に出塁し、2番打者が四球で出塁した場合、2番打者のボックスを記入することに加えて、1番打者のボックスでも、2塁に進塁したことを記入しなければいけません。

 

PSでは、ある打者が打席にいるときに、以下の3点を記録することで、伝統的なスコアブックの「戻らなければいけない」点を改善しています。

 

1.  打者が打つ前(もしくは四死球、三振)に、起きたことを記録

     盗塁、ワイルドピッチでの走者進塁、ファールボールのエラーなど、打者の打席が完結する前に発生したできごとを記録します。

 

2. 打者が打った結果を記録

     出塁したのか、アウトになったのか。ヒット、2塁打、3塁打などの結果やどのポジションがさばいたのかなどを記録します。

 

3. 打ったあとどうなったかを記録

  走者はどこまで進塁したのか、捕殺されたのか、などを記録します。

 

また、これらの情報を、簡潔に記録するために、あらゆる出来事の記号で定義してます。

 

例えば、「単打」は「S」(Single)、「2塁打」は「D」など。

PSについては、以下の記事の説明がわかりやすかったです。(日本語の説明資料は、ネット検索では見つかりませんでした。。。)

 

www.pitchbypitch.com

 

 

 

Baseball Hacks Joseph Adler
Baseball Hacks 
Joseph Adler 
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www.stats.com

 

 

と、いろいろ書いて見ましたが、私はPS形式でスコアを記録したことはありません。

 

自分の出てるソフトボールの試合の結果分析もしてみたいので、後日試してみます。

PSでの記録の感想及び、記録したデータをデータベースへの投入(その前にテーブル設計も必要ですが)するやりかた、結果の解析方法、などを調べてブログに書き綴るつもりです。

 

ちなみに、以下のサイトで、PSのPDFファイルがありました。

Downloadable Scoresheets

 

f:id:desarraigado310:20170902224009p:plain

 

 

 

Jim Allen's 1996 Guide to Japanese Baseballを読んで

Jim Allen's 1996 Guide to Japanese Baseball」を読みました。

 

先日の記事でも紹介しましたが、Jimさんは日本プロ野球におけるセイバーメトリクスの先駆者の一人です。

 

本の表紙には当時ロッテ監督のボビー・バレンタイン氏が本を推薦しているコメントがあります。

 

まず、懐かしさが込み上げてきます。1995年のシーズンを分析したものなので、今サムライジャパン監督がダイエーホークスのレギュラーに定着した年です。

 

ライマー、ミッチェル選手など、最近の人は知らないのかな?福岡ドームダイエーホークスの試合を見に行ったときに、ライマーが空振りしてバットがファウルスタンドまで飛んだことなんかを思い出してました(私はダイエーホークスファンでした。)

 

この本の面白いところは、日本プロ野球データが、チームごと、選手毎(野手、投手、守備)にしっかり集計されていて、かつセイバーメトリクスの切り口で集計されていることで、当時の各選手のR/27などもわかります。

 

単にデータだけでも、面白いのですが、Jimさんの解説や意見も面白い。

 

イチロー選手(当時22歳)が、ビル・ジェイムズの計算式によると、張本さんの記録を更新する確率は19.2%だと、この時点で予測しています。

 

バントの有効性について疑問を呈していること。

西武の森監督の、犠牲バントが重要という主張について、昨年のパリーグの優勝チーム(オリックス)がバント数がリーグトップということを証拠に上げていた点について、じゃあセリーグの優勝チーム(ヤクルト)はバントはリーグ5位だけどそれはどうなの?と。。

 

ちなみに、私の高校野球の監督は、「ノーアウト走者1塁 = 送りバント」でした。

 

プロ野球ですら、戦術の有効性を客観的に評価しないのに、少年野球、高校野球の指導者はもっとひどかったんだろうな。。

 

スポーツの世界は、指導者の一存で、試合に出る選手、試合中の戦術が決まります。

野球というスポーツは、客観的なデータを元に、選手の実力を評価し、有効な戦術を選べるスポーツです。

 

私の知り合いで、自分では実力があると思っているのに、理不尽な理由で試合に出してもらえず、野球から遠ざかった選手も何人かいます。

 

野球のデータを解析し、論理的に正しいことをできる指導者が増えると、もっと野球を通して、公正さ、データ分析力、論理的思考力なども合わせて学べるんじゃないかな、と思いました。

セイバーメトリクスの先駆者

このページでは、セイバーメトリクスの先駆者達について紹介します。

適宜更新していこうと思います。

 

1. ビル・ジェイムズ (Bill James)

セイバーメトリクスの産みの親。ちなみに、セイバーメトリクスはSociety of American Baseball Research (SABR) = アメリカ野球学会 + Metrics (指標)から名付けられています。 

彼は、1977年に警備員として、夜勤で働いている間に、独自の視点で野球をデータから分析した結果を「The Bill James Baseball Abstract」として書き上げ、自費出版しました。始めは100人未満の読者でしたが、年々読者を増やし、セイバーメトリクス確率しました。

 

後年、彼の著書を読んだオークランド・アスレチックスの球団社長とGMビリービーンが、セイバーメトリクスの考えを利用し、無名だが有能な選手を発掘し、資金力に勝チーム相手に互角以上の戦いを行う様子が描かれたドキュメンタリー小説「マネー・ボール」で一躍脚光をあびました(後にブラッドピット主演の映画化)。

 

 

縁があって、「Bill James BASEBALL ABSTRACT 1983」が私の手元にあります。

読むのが楽しみです。

 

 

2.  ジム・アレン (Jim Allen)

ジムさんは、1990年代に出版した「Jim Allen's Guide to Japanese Baseball」の中で、ビル・ジェイムズが考案したセイバーメトリクスの考えを日本プロ野球に初めて応用して分析した、アメリカ出身のジャーナリストです。

 

読売新聞の記者などを経て、現在共同通信で野球記者として活動し、日本プロ野球 (NPB) の情報を、英語で発信しています。

 

ポッドキャストもやっていて、NPBの情報を毎週配信しています。

外国人選手へのインタビューも毎週あり、日本のメディアではなかなか聞けない、外国人選手の生の声が聞けるのも魅力です。日本プロ野球を英語で聞いてみたい人にもお勧めです!

Japan Baseball Weekly

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3. 鳥越規央

統計学者。私は「勝てる野球の統計学」を読みました。日本のプロ野球セイバーメトリクスの視点から分析しながら、セイバーメトリクスの考え方や統計学について、わかりやすく解説されています。

 

データスタジアム社の野球事業部に所属しているようです。

 

勝てる野球の統計学――セイバーメトリクス (岩波科学ライブラリー) 鳥越 規央
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4. 岡田友輔

株式会社DELTA代表で、セイバーメトリクスを専門に分析に取り組んで、毎年「プロ野球統計学と客観的分析で考えるセイバーメトリクス」を出版されています。

 

プロ野球を統計学と客観分析で考えるセイバーメトリクス・リポート5 岡田 友輔
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IT技術者の野球データ解析

ブログ名を「IT技術者の野球データ解析」に変更しました。

 

これまでは日記帳に書いてましたが、自分の得意分野「野球」と「IT」を組み合わせて「データ解析」する過程を情報発信していきたいと思います。

 

野球の統計データ解析ではブラッドピット主演の映画マネーボールで、セイバーメトリクスという手法が脚光を浴びました。

 

ざっくりいうと、マネーボールのあらすじは、野球選手の価値を統計データを元に評価し、実際の能力よりも安い価格の選手を買取り、他のチームより低予算で勝ち星をあげるということで実績をあげた、オークランドアスレチックスを題材にした映画です。

 

野球選手を評価する手法として、今でも打率や打点を見ることが多いですが、実際にチームの勝ちに貢献しているのは、打者では出塁率長打率、またRCなど、投手では防御率ではなく、奪三振数などの指標だということが、セイバーメトリクスではあきらかになっています。

 

セイバーメトリクスについてなんとなく聞いたことがあって、いまいちよくわからないけど興味がある人、野球を楽しみながら統計、ITを勉強したい人、個人、チーム、リーグ成績をデータベース化して、モチベーション維持、トレーニングの参考、はたまた選手の評価などに活かすことができるような情報を発信していきたいと思います。

 

Headspace

瞑想に興味があって、英語がそこそこ話せる、もしくは勉強中の人にはHeadspaceがおすすめです。

 

www.headspace.com

 

1日10分のガイダンス付き瞑想セッションを続けることで、マインドフルネスな習慣を身につけることができます。

 

私も半年ほど続けていますが、以前に比べて、

 

1. 集中力が増した

2. 嫌な出来事があったときの精神状態が安定している

3. プレッシャーに強くなった

4. 睡眠の質がよくなり、朝気持ちよく起きれるようになった

5. コミュニケーション能力があがった

 

など、生活のあらゆる面で効果が出ているように感じています。

 

瞑想と聞くととっつきにくさを感じる人も多いと思いますが、脳のトレーニングと思うといいと思います。

筋力と同じように脳も使わなければ衰えます。

脳を鍛えるために長年培われた方法、かつ科学的に効果が検証されている瞑想を、試してみてはいかがでしょうか。

Headspaceは10日間の無料のトライアルが提供されていて、これをするだけでも効果が実感できると思います。

Presentation

   Tomorrow, I will give presentation to a potential partner to introduce our company and  product. 

    The most important thing about giving a presentation is to be at "present".

I have had bad experience in the past that I was so caught up in thinking and was not present at all while giving presentation. 

Instead of trying to communicate with audience, I simply was broken audio player which plays sound that are not customized for audience.

   If my mind is at "present", I can communicate effectively by paying attention to audience reaction and change the way to deliver the message.

    As a systems engineer, I became quite familiar of the product, and know enough to briefly introduce our company overview. So instead of trying to be a broken audio player, I will try to be a human with effective communication skill to deliver clear message about our company and product.